ー文化庁指定・重要伝統的建造物群保存地区ー
■木曽山中の平沢は、古代や中世では吉蘇路や木曽路などと呼ばれていたものを徳川幕府により中山道として整備され、奈良井宿の枝郷として檜物細工や漆器の集落として整備された。 現在の町なみは、重要伝統的建造物群保存地区に指定され、木曽漆器の制作用具や製品は、重要民族文化財に指定されている。
■漆工の町の住まいは、住居・店・工房が1つとなった独特の形式が特徴である。 街路に面して”アガモチ”と称する空地をとり主屋を建て、中庭を介して漆塗りの作業場である”塗蔵”がある。主屋は中2階又は本2階の切り妻・平入りで、塗蔵は、2階建てで湿度と温度を保つため土蔵づくりとなっている。1階は下地づけや研ぎの作業が2階では埃を嫌う塗りの作業が行われる。 現在も漆器の道具屋の看板には刷毛がみられる。