ー文化庁指定・重要伝統的建造物群保存地区ー

nn木曽 平沢  

伝統工芸
木曽漆器 の町

            交 通  車・長野道・塩尻インター国道19号線経由約20分   
                 JR・中央線、平沢下車徒歩5分                       
          
nn所在地  長野県塩尻市大字木曽平沢

木曽山中の平沢は、古代や中世では吉蘇路や木曽路などと呼ばれていたものを徳川幕府により中山道として整備され、奈良井宿の枝郷として檜物細工や漆器の集落として整備された。
現在の町なみは、
重要伝統的建造物群保存地区に指定され、木曽漆器の制作用具や製品は、重要民族文化財に指定されている。

漆器はJAPANと呼ぶ(磁器はchina) ことからも判るように、欧米では日本の特産品と考えられている。
漆器に用いられる技法には、 蒔絵 (まきえ)・ 沈金 (ちんきん)などがあるが、木曽平沢では、 木肌の美しさを活かす「 木曽春慶」、 幾層もの色漆を塗り込み、研ぎ出す「 木曽堆朱」などが独特の技法として高く評価されている。

まちは、奈良井川とJR中央線に挟まれた東西約200m南北約850mの約12,5ヘクタールの範囲であり、北の丘陵には諏訪神社が鎮座している。
街路は 中央に本通り(旧中山道)とその西側に並行して金西町が貫通している。本通りは漆器関係の商店が主体で、金西町は職人町となっている。
何れも、間口は3間が一般的で奥行きの長い短冊型の敷地割となっている。

■漆工の町の住まいは、住居・店・工房が1つとなった独特の形式が特徴である。
街路に面して”アガモチ”と称する空地をとり主屋を建て、中庭を介して漆塗りの作業場である”塗蔵”がある。主屋は中2階又は本2階の切り妻・平入りで、塗蔵は、2階建てで湿度と温度を保つため土蔵づくりとなっている。1階は下地づけや研ぎの作業が2階では埃を嫌う塗りの作業が行われる。
現在も漆器の道具屋の看板には刷毛がみられる。