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延暦寺の僧侶が住まう里坊  坂本

 nnnnnnnnnn 交 通 京阪電車坂本駅下車5分名神高速京都東インターより161号線経由15分nn
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所在地 滋賀県大津市坂本4丁目ほかんんんんんんんんんんんんんんん んn


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坂本は、延歴7年(788年)比叡山に最澄が開いた延暦寺により、おおいに隆盛し、中世に入ると、下坂本は湖上交通の港として、各地の山門領からの年貢米などが荷揚げされ、また京都への物資の中継基地として、繁栄した。山麓の上坂本は、僧3千人と言われた山頂の延暦寺への物資補給、天台宗一門の事務管理の中枢機能を担い、行政都市としての性格とともに、延暦寺や日吉大社の参拝客の為の門前町として商店が賑わい、家数は2千から3千、人口は上下坂本を合わせて数万を有する大都市であった。
しかし、織田信長による比叡山焼き討ちにより、坂本の町は壊滅的な被害を受け一面焼け野原となった。近世に入り、上坂本では豊臣秀吉による日吉大社と延暦寺の復興支援により、門前町として復活し人口2千人前後を数える程となった。さらに延暦寺の老僧を中心に麓の坂本に住居を構えるようになった。こうして独特の里坊群のまちなみが形成された。里坊とは、比叡山で修行を続けていた僧が、高齢となって、山麓(里)に賜った隠居所のことである。 photo sakamoto83


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里坊群は、比叡山の東斜面にあり、東に琵琶湖を見下ろすビスタを生かしたすばらしいロケーションに立地する。里坊は50数軒あったが建物が現有するのは、日吉の馬場に面して、実蔵坊、寿量院、律院、恵光院、竹林院、薬樹院、白豪院があり、北には止観院、蓮華院がある。さらに南には雙厳院、宝積院などがあり大半は、江戸時代に建設されたものである。

里坊の特徴は、風格のある門構えと穴太衆積の石垣と石垣の上の生け垣、竹垣、に囲まれて主屋は木造平入り、入母屋造り平屋建て、桟瓦葺きが一般的である。

建物の平面は、客間部分と住居部分からなり、客間部分には、庭園が付属する。庭園は山から水を利用した池庭、流れの庭である。配置は道に面する側に式台、座敷、仏間と続く“ハレ”の接客領域と、道との間に座敷から眺める庭園を造り、道から離れた部分に、土間から台所、居間、寝室などの私的な領域(庫裏)から成り立っている。
代表的な建造物として天台座主の御座所である滋賀院門跡があり、一般公開されている。庭園は、小堀遠州の作庭による名作である。
 坂本の景観の基調となっているのは、穴太衆積み石垣と豊富な樹木の緑と山から爽やかな音をたてて縦横に流れるせせらぎである。穴太衆積みは、大阪城、彦根城、金沢城などの城郭建設で活躍し評価された。その工法は、自然の石を加工せず巨石の間に小石を挟み、巧みに角や面を構成し積み上げてゆく「野面積」で、素朴で大胆な美しさと共に構造的な強固さをも合わせもっている。
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