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★讃岐のこんぴらさんの名で親しまれている金刀比羅宮(ことひらぐう)
は、琴平山(象頭山)の中腹にある。
こんぴらさんの石段は、ご本宮まで785段さらに奥社まで数えると合計1368段の石段からなる。表参道を軸に諸施設が配されている。
石段の両側には、土産物店や旅館が建ち並びその中を、”よいしょよいしょ”と駕籠が駆け上がる。
大門をくぐった境内の入り口では、「5人百姓」と呼ばれる5軒の飴や大きな傘を広げて昔ながらの姿で飴を売っている。 |
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★金刀比羅宮には、大物主神(おおものぬしのかみ=天照大御神(あまてらすおおみかみの弟)を初め多くの神様が祭られている。昔は、この付近まで、瀬戸内海が入り込み良き碇泊所であった。大物主神は、この琴平山に行宮を営まれ、表日本経営の本拠地と定めて、中国、四国、九州の統治をされたといわれている。その為、今もなお“海の神様”として広く親しまれている。 |
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★金比羅宮の参道にほど近い場所に建つ旧金比羅大芝居「金丸座」は天保六年(1835)に建立された二階建、本瓦葺の本格的な芝居小屋で 現存する最古の歌舞伎劇場として国の重要文化財に指定されている。 |
★元禄の頃は、旅行ブームであったと言われてる。京・大坂の人々は、隠居の機会や農閑期に、お伊勢参りや善光寺参りと共に、生涯に一度は、金比羅さんへお参りするのが夢であった。そして、お参りを済ませた後は、歌舞伎を見るのが楽しみであった。この旧金比羅大芝居は、
現存する劇場の中では最古とされ、昭和51年に移築・改修工事を受け、未だに現役の劇場として使われていまる。金丸座では奈落(地下構造物)も見学することができる。急な階段を下りていくと「廻り舞台」や「せり」の裏側が姿を現す。舞台中央には廻り舞台が設けられている。 (右は地下の奈落) |
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「高灯籠」(写真上のタイトル)
金刀比羅宮にある高灯籠は、安政6(1859)年に建立された二層瓦葺の大灯籠で、高さ27.6mと日本一を誇る
当時は、この付近まで、瀬戸内海が湾入し、主要な交通手段であった。船舶の道しるべとして、灯台は重要な役割を担っていた。現在は、遙か沖合まで、埋め立てられ、この付近まで、海であったとは、想像しがたい。 |
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讃岐と言えば「さぬきうどん」が有名である。金比羅参道にも何軒かのうどん屋さんはあるが、コトデンの駅から参道ね向かう高灯籠の近くにある「虎屋」は、風格がある。
元は、天皇陛下もお泊まりになったこともある旅館であるが、現在は、その一部で名物の「うどん」を出している。
店の作りは、豪快で欅の柱に格天井と格子のインテリアで、手すりには”虎”が彫り込まれている。価格が手ごろで、味もなかなか良く、旅の風情を満足させてくれる。 |