★その昔、神武天皇は九州高千穂をお出になり美々津に滞在され、天候の良い日を伺いながら、瀬戸内海を東上し大和へ向かう準備をしていた。お舟出は、旧暦の8月1日と決め、里人達は天皇にお祝いの“だんご”を差し上げる等の用意をしていた。ところが風の都合で夜半になって、暁の舟出と変更され、里人達はお見送りやおとものため各戸の板戸をたたき、「おきよ」「おきよ」と寝ている人々を起こして廻った。現在この美々津の街の名物のおみやげは、“御舟出だんご”と、美々津手すき和紙。そして伝統行事は、旧暦8月1日の“おきよ祭り”である。
★町は耳川河口の美々津港を中心に、北に緑豊かな高台を背景に、東に日向灘を眼前に、風を遮る港町として発展してきた。 |