まちなみ
平福の町並みは表側よりも裏側の方が素晴らしい。佐用川の川岸には、ゴロタ石を積んだ石垣上に、妻側や平側を見せた土蔵が変化に富んだ表情で建ち並び、水面に姿を写している風景が良い。土蔵は白壁がまだらにはげ落ち、下塗の土壁の色を見せている、下塗の黄土色の土壁がまた美しい。絵になる風景だ。
代表的な民家に天神橋近くの"瓜生原家"がある。瓜生原家は、享保年間に津山から移り住み、代々「吹屋」の屋号で鋳物業を営み昭和初期まで続いた。切妻越の屋根を初め大屋根の煙出し、目隠し、潜り戸、ブッチョウ造り、出棺口、格子など町家の特色を多く備えている(写真左)。旧田住家は、代々大庄屋役を務め、池泉鑑賞式の庭園が現存する。
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