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民話のふるさと
遠野

所在地:岩手県遠野市
         交通 :東北新幹線・新花巻駅から遠野まで釜石線 約45分(急行)

遠野市は、北上山地のほぼ中央に位置する断層盆盆地で、昔は、内陸と沿岸の中間地点にあることから、重要な交易の場でありました。釜石港からは海の産物、花巻・盛岡など周囲の里からは米や山の産物が運ばれ、それぞれを持ち込む人、運び出す人で賑わっていた。又、藩政時代は城下町として発展し、明治の頃は馬市で知られた。  遠野盆地は、早池峰山、六角牛山(1,294m)、石上山(1,038m)の遠野三山をはじめ、標高1,000m前後の山が点在し、これらをつなぐように準平原面遺跡として700mほどの高原が続いている。平坦部は標高230mから330m位です。盆地という地形から、高度成長期の変革の影響をほとんど受けなかった景色と人々がここには存在する。
曲り家は、人と馬が同居する独特のスタイルで、冬の寒い地方ならではの生活の知恵が駆使された建物である。厳しい寒さに耐えながら温かい春を待ち、いろりを囲み、親から子へ、子から孫へと語り継がれた民話は伝承文化となり、今も遠野に残っている。その代表的な建物が上のタイトル部分の写真で、千葉家の曲り家である。約200年前に建てられ、163坪もある豪壮なもので、昔は作男15人を含め、25人の家族と馬20頭が同じ屋根の下で生活していました。
現在、建物の一部を展示室として公開しています。(遠野駅から早池峰バスの綾織線で23分。千葉屋敷下車
遠野物語
「遠野物語」は遠野の人、佐々木喜善さんは遠野に伝わる民話をたくさん知っていた。民俗学者・柳田国男は1908年、佐々木喜善さんと出会い、彼女の語る遠野の数々の話に魅了された柳田は、明治43年これらの話しを119話からなる「遠野物語」にまとめ刊行した。その中でも代表的は話は、”オシラサマ””ザシキワラシ””かっぱの話”などがある。それは、記録の客観性を重視しながらも文学性の高いものになっている。柳田国男の「遠野物語」は、遠野を伝承民話の宝庫として一躍有名にした。                          遠野物語の世界を現在の遠野に見るのは難しいが、豊かな自然と多くの古社寺に囲まれた生活の中に、今もその心は生きつづけている。

「遠野物語」からその代表作”オシラサマ”

 昔あったずもナ。ある百姓屋に、とど(父)とかが(母)と、かわいい娘と若駒が一頭住んでいたド、   
年が経つにつれ、娘は輝くばかりに美しくなり、若駒 も立派な馬っこになっていたド。
 娘は何かするとすぐ馬屋さ行って、馬とばかり楽しそ うに話ッコしたり笑ったりしているんだド。そこで、 とど(父)がたずねると「おら、ほだって馬と夫婦になるもの」
 と、娘が答えたド。とど(父)は、たんまげで
「そんな馬鹿な。人間と馬が夫婦になるなんて」と絶 句した後 「お前(娘)もお前だが、馬も馬だ」と、 いうなり馬をひっばり出すと、桑の木につるして皮をはぎ始めたド。 娘が「そんなごど、やめてけろ」って叫んでも、父は きかなかったド。
 もう少しではぎあげる時、不思議にも馬の皮がすっぽ りと娘を包んで、天に昇ってしまったド。      
父と母は、嘆き悲しんだが、後の祭りだったド。
 ある晩、娘が夢枕に立って教えたド。
 「おれの親不孝許してけろ。その代わり○月○日庭の 臼の中見てけろ、その虫を桑の葉で養ってまゆッコ作 れば高く売れるから」なるほどその通りで、オシラサマは、養蚕の神様にな ったんだド。
また、オシラサマは目の神様でもあり、女の病気の神 様、お知らせ(予言)の神様でもあるんだどサ。ドンドハレ。

かっぱ淵  遠野はカッパの天下でもある。至る所に居たが、中でも有名なのは常堅寺のカッパ淵で、2代続けて河童の子を孕んだ者もあったと云う(−59話)  
遠野のカッパは人々を驚かし、いたずらをしたといわれ多くのカッパ伝説が遠野物語で知ることができます。
川辺の小さなほこらは、お乳の神様です。また、近くの常堅寺境内には、カッパ狛犬があります。 (遠野駅から早池峰バスの土淵線で約22分、伝承園下車。又は遠野駅から早池峰バス附馬牛線で15分、足洗川下車、徒歩約5分・サイクリングがおすすめ)

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