日本一多くの茅葺屋根がある
美山町北
交 通 JR山陰線和知駅下車、和知町営バス和知ー美山          
 美山町営バスのりかえ美山ー静原のりかえー知見口ー北
所在地 京都府 南丹市 美山町字北 
京都府北部、標高800〜900mの丹波高地に美山町は位置する。すぐ北は福井県名田庄村、東は滋賀県朽木村である。
町内に458棟(昭和60年現在)存在する“茅葺屋根建造物群”である。数に於いて日本一と言われている。特に、白尾山の東南に位置する“北”地区では、集落全体が“茅葺屋根”のまま集中的に残されており、その地形的な特徴もあり、その素朴な農村風景と合わせて、学術的にも貴重なものとして最近注目を浴び、多くの来訪者を迎えている。北地区の集落は、白尾山の山裾のなだらかな南斜面に位置し、その起点は集落北部の杉巨木に囲まれた“八幡神社”より、由良川と平行に栃巨木のある“稲荷社”に向かってゆるやかに南面している。茅葺屋根を村全体で、維持保存することは並大抵の事でない。
一棟葺くのに準備作業を除き、20数人で2日掛かりと言われいる。管理の楽な鉄板葺や石綿セメント瓦葺になりがちなところ、住民一致団結“北村茅葺の里保存組合”を設立。材料の茅の栽培、備蓄、葺替職人の育成、葺替工事の支援等、長期にわたり積極的に実施している成果であろう。又、町当局も財政支援を初め官民一体となった保存活動が展開されている。
美山町は名の通り、美しい山と村全体が茅葺屋根の住宅で構成された、日本の原風景としての山村集落のおもかげを残す、心あたたまる村である。村が美しいのにはいろいろな要素が重なり、それぞれ調和して初めて美しい風景がつくられる。

大地にどっしりと根を張るような、堂々たるプロポーションの“茅葺屋根”、その屋根を強調するようなオープンな外構、そして微地形に沿って、おだやかに上下左右にスラローム(曲線を描く)するみちの表情。地形とまちなみが一体となってまちは美しくなる。 美山町の住宅は、前庭が広い、前庭の先端みちと接する部分に季節の草花を植え、町なみに季節を表現し、前庭は自己消費のための家庭菜園である。
建築的特徴としては、「北山型」と呼ばれる山村住居の一類型に属している、この民家の特長は、平面計画に於いて、棟下の柱通りにより、左右に分割されること、田の字型プランでなく台所から座敷、寝室、シモノマへ直接出入り出来るいろりを中心としたセンターコアーに近いシステムであること、玄関は妻入りであること、外壁に於いて土壁を用いないなどが特長である。

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