赤絵職人の陶芸まち 有田内山
            交通 : 車: 長崎自動車道 武雄インターより20km、約30分、
               JR: 佐世保線 上有田駅下車、徒歩15分、
           所在地 :佐賀県西松浦郡有田町有田内山

赤絵町という、いかにも職人街をイメージする名称がある。寛永年間、鍋島藩は、酒井田柿右衛門が開発した赤絵磁器の技術の秘法流出を防ぐため、赤絵付けの技術を知る人達を集住させ、「赤絵町」と命名した。又、それ以前、秀吉の朝鮮派兵により、多数の陶工達が来日した。その中の一人、李参平は、鍋島藩内を探索し、朝鮮の青磁・白磁が日本で生産できる場所(白磁鉱山)を求めた。数年後、有田で理想的な陶土を発見。藩は、皿山代官所を設置し、技術開発と育成、生産管理、流通を支配した。 
中国、朝鮮と変わらぬ良質の磁器が生産され始め、世界の富豪、王侯貴族達の室内を飾ることとなり、明治に入り、日本の輸出産業の主役ともなりさらに発展した。
町はJR佐世保線沿いの有田駅と上有田駅の間、約4kmあまりの狭い谷間に帯状にあり、国道がJRに沿って通り、平行して日川・中尊寺川沿いには狭い路地がある。
国道沿いには、大きな妻入りの土蔵造りの2階建、2.5階建、3階建の堂々たる建物が散在する。特に今泉家、蒲池家、原家、細川家、井手家、川内家等、よく整備された外観であり、住年の繁栄が伺える。又、明治初期にはヨーロッパとの交易がますます栄え、まちなみ様式にも洋風建築が見られるようになった。香蘭社陳列館、異人館等である。有田内山地区に147件のこれら伝統的建造物が存在する。しかし、私は表通りの豪華な土蔵造りよりも、もしろ路地に入り、製陶用の窯の廃
物の煉瓦や窯道具を積み上げたトンバイ塀と称される土塀とその囲み中に感じる赤絵師や陶工達の職人街の雰囲気に、有田らしさを感じさせられる。天然記念物大イチョウのある泉山地区から白川を見え隠れするように南下、商工会議所からから異人館、陶山神社に至る細い街路は近くの三間坂石を主体にモザイク的に舗装され、深い味わいのあるトンバイ塀が散見される。永い歳月焼き込まれたレンガ一枚一枚に、焼き物特有の美しい渋い味が出て有田独自の地域の誇りを、町なみや住宅に表現されている。以前は、捨てられていた廃炉の煉瓦であるが、再活用され、特色ある町づくりのリサイクル素材として有効活用されている。こな塀は、本物のもつ重厚な味わいを感じこの道を歩いていると心地よい。本物の素材、素材の出す自然の色彩でまとまっている。地区内には、多数の焼物展示館の他、今右衛門古磁参考館、町立歴史民族資料館、有田陶磁美術館陶山神社等もあり、陶芸ファンにはたまらない魅力であろう。

この町を旅する便利な情報集     

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