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平家一門が崇拝した
宮島 /厳島神社
miyajima

      交 通  JR新幹線、 広島駅から山陽本線で宮島口駅まで約25分
             広島岩国道路廿日市IC下車、国道2号経由で宮島口フェリー乗り場まで約10分、フェリーで約10分

      所在地  広島県 廿日市市 宮島町

hoto miyajima    
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日本三景の一つ宮島は、弥山の原始林を背に、海に浮かぶ大鳥居と厳島神社をはじめとする多くの寺社や史跡、趣深い町並みが古い歴史をものがたり、特に室町時代には瀬戸内海の中心都市として繁栄した門前町である。厳島神社の創建は、推古天皇即位元年( 593 年)伝えられ、 12 世紀に時の権力者である平清盛の造営によって現在みられる壮麗な社殿群の基本が形成された。この社殿群の構成は、平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた優れた建築景観をなしており、平清盛の卓越した発想によるものであり、彼の業績を示す代表的な資産のひとつであり世界文化遺産に登録されている。

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まちなみ ―見えがくれの技法―
JR宮島口駅近くの桟橋から海上約10分で宮島桟橋に上陸する。海上にある朱色の大鳥居 ( 写真1 ) は対岸の桟橋からもよく見える。船が島に近づくにつれ,それはより鮮やかにはっきりと見えてくる。しかし島の桟橋に船が着くと鳥居は見えない。門前町を通り抜け石の大鳥居のところへ出ると,今度は海上の大鳥居が松の木の向こうに大きく目に入る。そして、参道は地形に沿って大きく曲がると今度は鳥居を背に歩く事となる。回廊は曲がり三たび鳥居が正面に姿を現わす。今度見る鳥居は対岸の中国山脈を背景に孤立した雄姿である。厳島神社はこの鳥居を中心に大きなスケールでの“見えがくれの技法”を用いて,感動や興奮・威厳を与えながら徐々に人びとを近づけている。鳥居のほかにも,丘の上の五重塔は主要な“見えがくれの要素”である。桟橋を降りて参道の正面に見た塔は,門前町を通る時には見えず出るころ再び姿を現わす ( 写真2 ) ( 写真3 ) 。回廊を渡って本殿の前にくると,朱の柱列を通して全く違った角度の五重塔を見上げるようになる。

宮島のまちづくりを道と主要建築物の配置で見ると明快なコンセプトが読める。 (図;参照)門前町は弥山の麓、有の浦に面し湾内の一点を要とする扇に道が造ら表参道商店街と西側に町屋通りの2本の広い道と山裾の寺社などを結ぶ道、さらに山の中腹には自然散策道がある。町屋通りは昔のメインストリートで古い町並みが残っている。東へ進み五重塔のある千畳閣を結界として御笠浜の奥に厳島神社がある。海上の大鳥居へは6時間周期の潮の満干によって徒歩で行ける時もある。本殿を中心に南へ白糸川に沿った滝小路は上卿屋敷を初め大きな敷地に神官の居宅など古い屋敷が見られる ( 写真4 ) 。西へ向かうと紅葉谷川に沿って上りロープウェイの紅葉谷駅がある。この辺りの渓谷の紅葉は見事である。厳島神社の主要部分は東西の長い楕円形をなす御笠浜の奥にあって,建物は湾内いっぱいに広がっている。本殿は海上にあるから浜とは回廊によって結ばれる。回廊は図のとおり地形に沿って曲折されている。この曲折の技法は曲がる度に変化する正面の景色(海・山・石垣・建物)などによってよく理解できる。海上の参道を正面からアプローチすると,(一般的には困難であるが)大きな朱の鳥居を通して,緑の弥山を背景に海上に低く広がる社殿と回廊が見えてくる。近づくにつれ朱色の本殿や舞台が表れ、背景の緑の山と青い海に見事に対比し決して古色を帯びることなく強い感銘を与えるであろう。

 

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