ウッドデッキ 設計・施工のポイント

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ウッドデッキ設計のポイント


ウッドデッキと縁側の違い
ウッドデッキは屋外の自然と親しむ快適な第2のリビングとして、注目されています。
縁側は室内と屋外の接点として利用しますが、ウッドデッキは屋外ですが1つの部屋と考えます。そこで、単に建物から木製床が張り出されるのでなく、デッキを囲むトレリスや花壇が必要です。それらで囲まれると落ち着いたスペースとなります。ウッドデッキに付帯する設備や装備などの微妙な違いで、使い勝手が左右されます。設置場所もリビングの延長としてのウッドテラスが一般的ですが、サービスコート、バスコート、中庭や屋上テラスなど住まいの各部に応用は可能です。

                                         (写真2は屋根上に設置した眺望を楽しむデッキです)

ウッドデッキは使用する木材の品質が命です。
 デッキ材の防腐対策。
防腐方法には塗布方法と加圧注入方法があります。防腐剤を塗布したのでは数年毎に塗り替えが必要であり、デッキの裏側や床下部分を塗布するのはかなり困難です。防腐対策を継続することができなければ腐食します。

加圧注入方式の防腐処理は、防腐・防蟻薬剤(銅とアルキンアンモニウム系化合物からなっている)を木材に予め浸潤させたもので、腐朽菌、白蟻、キクイムシなどを寄せ付けません。白蟻は柱などの中心部から食われることが多く、外から発見しにくいので、どれだけ材料の芯まで防腐剤が注入されるかが重要です。 加圧注入防腐は施工後防腐剤を塗布する必要がないので安心です。


ウッドデッキは囲まれ空間にします。
1)ウッドデッキまわりのデザイン
せっかく、つくったウッドデッキも、居心地の良い空間にしないと、結局使われないままに朽ちてしまいます。快適な屋外の居住空間としてプライバシーの確保と、くつろげるファニチャー類の設置、植栽や手すりなどの設えをして場所としての完成度を高めるようにするのがポイントです。ベンチや手すりなど、デッキ廻りのディテールをつけていくと、アウトドアリビングと呼ばれる親しみやすい空間となり、家族の思い出がたくさんつくられるようなデッキとなります。写真1はウッドフェンスで囲いベンチや植栽で場の演出を施した事例です。

2)デッキ床の釘頭は危険です。
床板と床板の間の目地幅は5mm程度が望ましい。目地は雨水を通し、デッキを掃除する際のホコリなどを落とすことができる程度が適切です。仮に3mm以下にすると、長尺のデッキ材では木のわずかな反りなどでも目地が消えてしまいます。
デッキは素足で歩くことを前提に釘頭は全て沈め、ダボを詰めます。(図1-2)


4)領域を感じさせる設計

 室内から見た場合、床のレベルの連続性が空間の広さに与える影響が大きい。
上記の平面図のA部の植栽をデッキのレベルまで上げるかどうかで、室内からの庭の広さに関する印象が大きく異なります。

  図1-7 





 

 

 

  図1-7 デッキ廻りは、植栽かフェンスで囲む  図1-8植栽がデッキ面より低い.

図1-7は 植栽がデッキ面より上に見えます。  図1-8は植栽をデッキのレベルまで上げていないので、庭が高さで分断されて散漫に見えます。生垣も高木も実際より低く見えます。図1-8は生垣や高木に高さが感じられ、建物から生垣までの距離を一体的に感じることができ落ちたスペースとなります。



所在地  宝塚市山本台3丁目12-15
TEL 0797-88-2857

ウッドデッキの常設展示場です。



アウトドアリビングとして楽しむ(写真1)
縁側で寛ぐ


写真2:屋根上に設置した眺望を楽しむデッキ
 (ハンモックを吊るした例)


デッキ床の釘頭は危険です。
足に触れる全ての釘は
埋め込む事を確認しましょう


図4-1-2
釘頭は全て沈めダボ(木栓)を詰めます。

重要なポイントです。


宝塚オープンガーデンより


白いペイントで南欧風デザインに調和させた例
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